MONMON PRESS
エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
SHOJO MANGA
先日見た「キックアス」で、主人公の男の子が好きな女の子を「マンガカフェ」に誘うシーンで、マンガとか読む?って聞かれた彼女が「最近は少女マンガを少し読んでるわ」ってことを言います。
そのとき、字幕では「少女マンガ」ですが、せりふは「shojo b....」って聞こえて、何かなー?と思ってたのですが、あれはたぶん、「SHOJO BEAT」のことなのじゃないのかなと、昨日、はたと気づきました。
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SHOJO BEATっていうのは、アメリカで出ていた日本の月刊少女マンガ雑誌で、「NANA」とか「赤ちゃんと僕」とか「ハチミツとクローバー」とか、日本での雑誌も時代もごちゃまぜで、おいしいとこを集めた雑誌で、巻頭には、日本のテレビ情報やNANA的なファッションをしようみたいなコラムもあります。

わたしは以前アメリカへ行ったときに買ったものを持っていますが、不勉強で、その後2009年に休刊になったと、さっき知りました。
同じような少年向けのSHONEN JUMPは今も出ている模様(こちらは「ワンピース」やら「なると」やら「遊戯王」やらってラインナップ。わたしが持ってるやつには、「るろうに剣心」や「幽幽白書」も載ってる。こちらには、アメリカの少年たちによるナルトの似顔絵コーナーや、日本語学習コラムなんかもある)。
SHOJO BEATのウエブサイトはまだあり、単行本を出したりしているみたいですね。

日本のマンガが市場として北米で頭打ちっていうのもちらりと聞いたけど、わたしはこのあたりの状況に関して全然知りませんが、まあ、マンガってソフトですから、いけるだろうなっていうラインナップをとりあえず出し終えたら伸び悩むっていうのは当然な気もします。
日本マンガの翻訳単行本は高いし($7~9)、雑誌って本屋さんには売ってないからほとんどがサブスクリプション(郵送年間購読)しないといけません。そもそも、本屋が田舎へいけばいくほど町にはないし、そんな本屋にはこんなマンガ雑誌ぜったい置いてないし、マンガの書棚もあるような大型書店は車で数十分以上かかるみたいな場所が多い(ほとんどかも)。子どもだけでは行けません。
日本みたく駅とかコンビニでも買える、本屋は一応すぐある、単行本や雑誌は子どものおこづかいで買える値段っていう状況とは違います。

あとは、とくに少女マンガは、アクションやストーリー自体じゃない、メンタルやこまごまとした部分が重要なことも多いから、そのへんの共通認識がないとつらい部分もどうしてもあるんじゃないかなーとも思います。
共通認識といっても、文化の習慣とか風景、物質など(学校や街のシステムや見た目の違いや、食べ物とか、家の中のモノの違いなどなど)は案外気にならなくて、もっとメンタルな、「こういうときは、たいがいはふつうこういう順番で考えるよね」という心理描写の共通認識や、感情のリズムやテンポみたいなもの。
アメリカのティーン向け小説って、少ししか読んではいないけど、わりと少女マンガに近いものがある気がする。このあたりを好きな女子が少女マンガに流れてるかもしれないな。
ほかの国の子たちにうけいれられてるマンガがどれかっていうのを、いろんな局面でリサーチしたら、どのへんが「普遍性」ってことなのか、それはどのあたりまでズレてもいいのかとか、わかっておもしろいかもしれないですね。

もう7年前ですが、ジョージアの田舎町で子どもたちメインに日本のマンガの書き方教室をしたとき、日本のマンガが大好きな小学生の子どもたちは、まずマンガやアニメが好きになって、次に、その中で描かれてる自分のよく知らないものや世界が何かをすごく知りたいと思う、ってかんじがしました。

はじめは、セーラームーンがおもしろい、ストーリーにひきこまれて細かいことは気にならない、何度も読むうちに、この魚のかたちをしたケーキみたいなものは何?って考える。「うさぎちゃん」の「ちゃん」と「タキシード仮面さま」の「さま」って何?って考えるみたいな(これらは実際に子どもたちに聞かれたこと。おにぎりあげたら、「これ、犬夜叉が食べてた!」って言われたりとか)。
これは昔、日本人が映画見てアメリカの大型スーパーに憧れたりみたいなのと同じとはいえ、分母がかなり小さいから、大きなうねりになるとはとうてい思えないけど、ナルトが好きで、独学で日本語勉強してる小学生男子や、日本人留学生の家庭教師つけてもらってる小学低学年女子、コスプレしてくるオタクな高校生だけど学校ではコミッククラブと日本語クラブに入ってるっていう女子もいましたし、だからまあ、これからなんじゃないのかなあ。マーケットは大きくはならないかもしれないけど、確実にしみこんではいると思うんですよね。いま日本のマンガが好きな子は、将来もずっと好きだと思う。ていうか、そういうんじゃだめなのかな、商売としては。

ただ、マンガは、プライドもって「所詮サブカル」って思っていたいとわたしは個人的には思ってます。お国だとか省庁に認めていただいたりしないでいいっていうか、。。。。パンクでいたいっていうか。。。

さて、わたしがこのワークショップやったときに一番おおっと思ったのは、年長クラスで18歳くらいの女の子が同人誌活動用に書いたマンガを見せてもらったら、学園恋愛もの、それも制服着用の学校が舞台だったので、どこからみても日本の少女マンガだったことでした。
もっと読み込むと微妙な違いもあったのだろうけど、とりあえずマンガの絵っていうのは、何人(人種)にも見えるんだなーってこととに、えらく感動してしまった。
マンガのなかでも、日本の少女マンガの表現ってやっぱ独特だと思うから、このあたりが異国で成熟して、日本人じゃないメンタリティで「少女マンガ」ができあがってきて日本にそれが輸入されたりすると、おもしろくなるかもしれないな。

***
(追記)
一昨日こけたその後。筋肉痛は左上腕から肩の裏側と脇腹あたり、左のおしりからふともも裏側、右のおしり上側、右上腕下部、左ふくらはぎ裏側に発生。なんかギシギシした動きの変な人になってます。。。

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コメント
この記事へのコメント
Re: タイトルなし
お役にたててよかったです~。
2011/04/07 (木) 23:51:32 | URL | MON #-[ 編集]
昨日遅ればせながら「キック・アス」を見まして、「Shojo-B」なる言葉があるのかなと気になったのですが、Shojo Beatという雑誌があるんですね。納得です。有り難うございました。
2011/04/06 (水) 12:10:38 | URL | kencyon #-[ 編集]
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