MONMON PRESS
エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
息もできない
韓国映画「息もできない」。
いつだったかどこでだったか忘れてしまった今年か去年の冬に予告編を見て以来、ずっと見なくちゃいけないと思っていた、借金とりたてのチンピラと、やさぐれた女子高生の最悪の出会いからはじまるこの映画、やっと見れました。なぜそんなに見たいと思ったのか、じぶんでもよくわからないけど、見なきゃ、と思ったのだった。
夕方見てきて、ずっと胃袋をぎゅっとつかまれたような気分が続いております。みてるあいだは5回くらい号泣してまして、それは何なのかと考えたとき、この話の登場人物たちの表面的なつらい状況を説明するのはすごくかんたんだけど、そんなことではなく、つらさのなかの希望だとか、そんな陳腐なことでもない。なんというか、ひとことでいえば(叫べば)「どうしようもねーじゃねーかよちくしょー」感、かなあ。
それは、かたちをかえて、怒りの爆発であったり暴力であったりやさぐれであったりやせがまんであったりするわけなのだけど、登場人物たちはみな、どうしようもないやつでさえ、どこかにやるせなさをかかえている部分がしっかり描かれているので、だれが悪いと一方的に決めつけられないのがまたつらくて、そのつらさにかなりやられてしまいました。

描かれた気持ちっていうのは、本質をとらえていればいるほど普遍的なものなので、たとえばこの映画のストーリーの中のものだけではなくなり、ほかの、まったく違う状況であっても同じ感情をこのあと共有できるご褒美となるのだと思います。
ああ、これはあのときのあの映画のあの気持ちだ、と思い起こすことがあるのが、映画みててよかったなと思える瞬間でもある。同じ映画を見た人と、その気持ちを共有できることがあれば、これまたプラスαなご褒美。映画そのものがおもしろい、おもしろくないとか、そういうこととはまたこれは別の話であって、おもしろいからよい、おもしろくないからだめ、とか、決めつけることではないんですよね。

監督が主演、脚本、編集、製作(家も売ったらしい)してるんですけど、そうしてまで作らずにいられなかったという感情がすべてを物語ってる。そして、画面も脚本もすごくうまいと思います。俳優さんの表情もみなよかった。とくに、メイン登場人物のふたりの面構えがカッコいい。
言いたいことをそのままセリフで言わせる脚本なんて、映画(歌でもまんがでもなんでも)である意味がないと常々思っているわたしです(最近そういうのがとっても多いと思うので)。
えーと、もちろん、主人公サンフンのヤンキー感あふれるたたずまいや顔つきがビンゴ好みってのもあるんですけど…。
TWEET+EAT=TWEAT BY kuumon(MON)
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