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エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
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3本
今日は、研究生ふたりと同僚ふたりと古い友人ふたりがプチ個展にいらしてくれるということで、みんなで中崎町を散策してレトロ印刷さんへ行ってメキシコチキン屋へ、というツアーをしました。散策には今日は寒すぎた感もあるうえ、まよちゃってすみません……。ひとりで歩くときは、迷うのがじつは好きなので、だから道を覚えないのです。人をご案内しないといけないときは緊張します。
ショーウインドウ展示のスカートを裏返してきました。映画「シャイニング」ラスト、雪のなかの絶叫シーンです。
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おとといから見た映画3本、「イントゥ・ザ・ワイルド」「エリザベスタウン」「Dearフランキー」。どれもいい映画だったけど、いろいろとリアルに考え込んでしまうものばかりで、ちょっと疲れました。ちょっと語っちゃってるので、読みたい方だけ。
イントゥ・ザ・ワイルド
主人公をとりまく人々の人生のほうに、いろいろ思いをはせてしまった。みな「失った」人たちだから優しい。説教くさくなくて、大人だと思った。
主人公に関しては、何もかも捨てるのにライフルはいいんだーとか、あたまでっかちだよなーとか、思うんです、だけど、まあ、若いんだから青い理想を語ったらいいと思います。軽卒であたりまえ。若者が青くなくてどーする。この子べつに、特にすごいことしてるわけじゃなくて、この程度(または以上)の冒険をしてる子、それで死んじゃったりしてる若者なんて世界中にごろごろいて、この主人公のように恵まれた環境を捨ててという人も、いくらでもいると思う。ただそれが物語になるかどうかは別だし、この映画は、冒険そのものじゃなくて、この「イタ美しい若さ」、「イージーライダー」「ファイブ・イージー・ピーセス」のような「むなしさ」というのを描きたかったのじゃないのかな(と勝手に)。
老人と出会うところで「家族はいない」と言ってしまってから、主人公の彼は自分のことばの軽率さに深く後悔してるはず。そして、ほんとうのことを言えないままになってしまった。でもこの子に限らず人生はそんなことの繰り返し。
この映画でわたしをイメージしたとメールをくれたかたもいて、でも、わたしのたいしたことのない流浪はいつも「逃避」で、ピュアな気持ちからなのではなかったのだなあ。ただ、したいと思ってやらないよりは、やったほうがいいのかもしれない、失うことの大きさに気づくことも、にぶいわたしには必要だったかもしれないです。でも、人は行動として派手なほうをすごいと思いがちだけど、とどまることのほうが勇気が必要な場面っていっぱいあるんですよね、じつは。といって、今だって、JRのホームにとまっている行き先のわからない貨物列車に飛び乗りたいと思ったりしてるんだから、ダメダメですねえ。
好きな役者さんウイリアム・ハートがどこに出てるの?と思いつつ、みつけられないまま終わってしまって、調べたら主人公のパパでびっくりしました。

エリザベスタウン
大好きな「あの頃ペニー・レインと」の監督、キャメロン・クロウの監督。少々、たるみがちな話ではあるのです。たぶんそれは、脇役のひとりひとりにまで、情が入りすぎて収拾つかなくなっちゃってるからなのではないかなあ。その、ひとりひとり(多いからめんどくさいけど)の人となりや人生や感情を気にしながら見ていると、だんだんしみじみしてきちゃう、そんな映画でした。たぶん、キャメロン・クロウっていう人は、そういう、「人」が好きな人なんだろうなと思います。「あの頃ペニー・レインと」も、まさにそういう映画だったし、あと、笑いのセンスがわりと好き。
ヒロインのキルスティン・ダンストがすっごいかわいかったので、見逃していた「アントワネット」「バージン・スーサイズ」もやっぱり見てみようと思いました。この映画の役柄クレアは、ちょっと男子にとって都合のいい女すぎるかんじが気に入らないのと、クレアの存在感が大きすぎて、どっちつかずな映画になってるのはいなめないかも。でも、かわいいので許す。
お父さんの死によって、息子がお父さんを追体験するみたいな話といえば、ティム・バートンの「ビッグフィッシュ」も、大好きな映画です。何度みても号泣。

Dearフランキー
ほんとは借りてた「ブロークバック・マウンテン」を見るはずだったのですが、買ってて見てないままなこの映画をふと思い出してこちらを先に。主人公がわたしに似ていると知人が言っていて、それで気になって買ってあったのです。
ヒロインとわたしが似ているのはどーも、このなげやりな髪型じゃないかと思うので、そのへんはおいといて、佳品でした。なんというのか、派手さはまったくないけど、しみじみといい映画だった。イギリス映画にはこういう佳品がけっこうありますよね。「リトルヴォイス」とか「ブラス!」とか「シーズンチケット」とか(あら、3つとも監督はマーク・ハーマンでした)。
なんといっても、ヒロインの耳の聞こえない息子がかわいい!!!なんというか、こういう子役がいることにびっくりする。ほんとにうまいし、かわいいです。役柄もこれまたいい子。わたしはあまり「いい子ども」は好きじゃないのですが、いわゆる「良い子ちゃん」なのではないし、さみしさや強さ、あるときはあきらめるしかないやるせなさまで、せりふがないのに表現できているのがすごい。
ヒロインはDVで夫から逃げてきて、いまも見つからないようひっそりと引っ越しを重ねつつ暮らしているのですが、子どもにパパの悪口を言わないためにつき続けている嘘のため(パパはACCRA号という船に乗って世界を巡っているので会うことができないけど、船から手紙を書いている←ヒロインが書いている)、こまったことになってしまう。そこで一日だけほんとのパパのかわりにだれかをお金で雇おうとするのですが……。
この一日だけパパ役に来たジェラルド・バトラーが、口数少ない、ちょっとやさぐれ感がある男だけど、実はすごく実直でいい人みたいなところ、そんな人となりが,徐々ににじみ出るかんじの演出がよかった。
まあリアルにしんどい体験として見てしまう部分も多いんですけど、ヒロインがお母さんと台所でお酒を飲むシーンとか、新しい街でできた友だちとお母さんと3人で飲み会してるところとか、いいなと思った。「恋愛小説家」の、喘息持ちの息子をかかえたシングルマザーのヒロインの家もこんなかんじだったな(あの映画に関しては、ジャック・ニコルソンは脇役だと思っているわたし)。
お母さんが、はじめは嫌ってたジェラルド・バトラーをけっこう気に入ってるのを、夜、なにげにマニキュア塗ってる(すごいへたなのだ、それが)ところで表現したり、でも、すぐにそれをとっちゃう気持ちの揺れとか、そういう感情の描き方がすごく丁寧。ジャンルは違うけど、そういう「仕事」をしたいなと思いました。
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