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エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
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もじしごと
今週はずっと家では文字仕事です。
「ミステリー・パピークラブ」4巻の翻訳をやっています。さっき、1冊分の粗訳が終わりました。
粗訳というのは、わたしの場合は、とにかくざーっと、読むスピードでどんどん前から日本語に変換して文章を打ち込んでいく作業です。この場合、漢字が統一されてないとか、ぎこちないとか、そういうのは後回しにして、とにかく、意味を文脈にそって正確にとるようにします。この場合、あまり意訳にしません。とくに、てこずりそうな文章は、なるべくぎっちりした、何も省略しない直訳にしておきます。そのほうが、あとで日本語の流れとして文章を整理していくときにラクなのです。
短い会話は勢いで、その場で意訳にすることが多いかな。もちろん、まちがってないというのが大前提ですが。悪者の口調を、人物によってあれこれ考えるのは楽しいですねー。

で、これをいちど全部、紙にプリントして手直ししていきます。推敲は紙で見ないと、どうも頭がうまくまわりません。
シリーズものなので、同じ言い回しにしないといけない部分のチェックとか、小学生中学年にわかることばや言い回しを考えたり、登場人物それぞれの会話のくせの統一だとか、あと、これはイギリスの本なのだけど、イギリスならではのものが重要なお話ではないので、たとえばパトカーの音はぜんぶ日本風、お金の単位も円になおします。

英語では、代名詞をよく使うけど、こういう軽い読み物のときは、たとえば「彼は」みたいな言い方はそぐわないと思うので(8歳くらいの女子は言わないし)、今回はすべて、だれそれが、というふうに全て主語を固有名詞で語るようにしています(それがくどくならないよう工夫も必要だけど)。
また、英語では、同じものをいろんな違うことばで表現するというのがありますが、日本語でそれをやるとくどいとわたしは思うので、そのへんはすぱっとわりきってシンプルにしたりもします。

今回は車の表現にまずてこずりました。
vanと原本にはあるんだけど、まず日本語でふだん、車の種類ってぜんぜん知らないので、はじめは内容からしてワゴン車?とか思ってたんですけど、あとのほうに出て来るイラストを見ると、引っ越しに使うようなトラックなんですね。で、それが「トラック」でいいのかどうかから始まって、で、あの四角い箱の荷物を詰める部分をなんと言うのか、正しい言い方は調べればわかるんですが(「荷室」)、それがふだん使えることばなのかどうか(わたしはいきなり「荷室」といわれてもわかんない)、でも、たとえそういうものなのであろうと、やっぱ子どもの、とくに女子にはわからないと思うので、何かいい言葉、でも、まちがってない言葉がないものか、これを同僚男子に、あれこれお知恵を借りてなんとか……(チコ・ボンボンのときの工具のときもお世話になっとります)。どうなったかは本編にて見ていただけるとうれしいなあ。。。
だいぶ前、通訳翻訳学校へ行っていたときあぜんとしたのは、英語はもちろんなんですが、日本語がわからないことが多すぎて……。今もです。。

とまあ、こういう推敲をプリントと原本を、イラストとのかねあいも見ながらやってていきます。それをまた打ち込んで、プリントして……を、何度かくりかえします。
日本語をあれこれいじる作業は、じっとそればっかりやってると、ぐるぐるとわかんなくなってくるんで、通勤途中とかに、細切れにやるのがけっこういいかんじです。
それから、このシリーズは、イラストがわりと多いんですが、日本語は縦組みにするので、読む方向が逆になります。なので、たとえば登場人物が走っているシーンなどは反転させます。反転にするイラストの指示と、そして看板やサインなんかもなるべく日本語にしたいので、その部分だけ別に訳出したものもそえて、やっと編集さんに。
なんとか、来週頭までにかたちにしたいです。
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