MONMON PRESS
エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
ストーンズの映画
「シャイン・ア・ライト」を見てからずっともやもやしていたので、
今、ハル・アシュビー監督のストーンズライブ映画
「ザ・ローリングストーンズ"Let's spend the night together"」の
古いビデオを見直しながら書いています。
この’81制作の映画をわたしはロードショーではみてなくて
当時週2くらいで通っていた大阪の大毎地下という
名画座で、あまりのかっこよさに三日間通い続けてみました
(そのうち一日は二本立ての1本をはさんで二回見た)。

ストーンズはいいのです、年とったっていい。
わたしはやっぱりミックの腰つきが世界一好き。
だけど、「ストーンズのライブ映画」としてみた時
「シャイン・ア・ライト」には疑問がもやのように残ります。
だいたい、「小さな劇場ならではの親密感」って
舞台でカメラ回してるんだから、
劇場が小さくなきゃいけない理由なんてないと思う。
親密感って、大きさではなく気持ちの問題。
じじつ、アシュビー版では、
何万人入ってるの?っていう、超巨大な
アリゾナのサンデヴィル・スタジアムにすし詰めの観客が
いちばん後ろのはしっこの観客まで
全員熱狂してる臨場感がうわーーーーっと押しよせてくる。
先日も書きましたが
だいたい前々大統領があいさつにきて、
そのコネのゲストが30組もくるというあたりで
もはやがっくり興ざめ。
最前列にモデルみたいお姉ちゃんばっかりなのもありえない。
客席がうつるたびにイラッとしてしまいました。
もちろん、新しいファンがだめとかいってるのではなく
(それを言い出したらわたしだってファンとして
新しいほうなのですから)、
「選ばれたセレブしか行けないライブ」の意味が
わからないんです。ストーンズなのに!!
ミックの「今日の客はいいね、勝手に楽しんでるかんじで」
というセリフが皮肉であってほしいとか、
そして「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」で、わざわざ
「いい曲だろ?」というミックの本心は?などなど
考えてしまいました。深い意味はないのかもしれないけど。
ゲストのバディ・ガイとの共演のところは
場の雰囲気がぐっと黒くワルくなってよかったです。

シャイン~では昔のインタビューなども挿入されますが、
アシュビー版では、音はライブのみでありながら
(だからライブ感が損なわれない)、
メンバーの子どもから当時までの写真(これが笑える)、
曲が発表された当時の社会情勢の映像、
ニュージャージーのメドゥランズ・アリーナの
舞台セット(アリーナの中央にぐるり360°から
見れるようになっている回転舞台)の組み立てもよう、
楽屋でのメンバーの動きや表情
(ミックがロンに腕時計を見せて文句言ってるとことか。
セリフなくても性格が出ておもしろい)も
すっごい効果的に使われてます。
1曲ほとんどロングで撮ってるところもあったり、
カメラワークに凝るところとそうじゃないところの
メリハリがすごく効いていて、そのカメラワークのすべてが
ストーンズの大ファンであるアシュビーの
これを見せたいんんや!っていう、
気持ちがびしびし入ってるかんじがします。
シャイン~で、マーティン・スコセッシが監督って意味が
まるで感じられなかったのと正反対。
どんなに良いカメラマンを使ったって、
ライブ映画の臨場感っていうのは、
ファンの気持ちが撮れてないとだめだと思った。

ちなみに、ハル・アシュビーのほかの映画もよいですよ。
若いジャック・ニコルソン主演の「さらば、冬のかもめ」
ピーター・セラーズ主演の「チャンス」
「少年は虹を渡る」「シャンプー」などなど。

というわけで、あくまで私見です。
シャイン~を好きな人もたくさんいると思います、
ごめんなさい。
ライブじたい、映像じたいが
悪いとは思ってないのですが、大御所の名前にしてはと
思ってしまったんです。
でも(しつこい)今の時代のストーンズを撮るにしても
当初ミックが想定していた、
「史上最大規模のリオデジャネイロのビーチでのライブ」の
方こそ見たかったと思いました。
なぜスコセッシが、大規模ライブだと
「自分じゃなくても撮れる」と思ったのかが、
わからないんですよね……(しつこい)。

長くなりましてすみません。
ストーンズを89年にアメリカで見た話
(ガンズ&ローゼズが前座でした)、
ミックに近づくため(?)ギターを買った話、
高校生のころ行ってた梅田のロック喫茶の話などは
また後日。
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