MONMON PRESS
エッセイマンガ家 イラストレータ- MONの仕事
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映画『ある海辺の詩人』
今日は劇団「子供鉅人」のお芝居『コノハナアドベンチャー2』を見て(見てというか体験してというか。演じてる人たちといっしょに町を歩きつつな芝居。おもしろかった!ここのは毎回見てます)、
続けて梅田で『ある海辺の詩人ー小さなヴェニスで』を見ました。

あらすじをどこかで読んで、すごく見たかった映画。

中国に8歳の息子を置いてイタリアに出稼ぎ(といっても、渡航代と斡旋料を借金として返さないといけない)に来ているシャン・リーは、ローマの縫製工場の次に、ヴェニスの近くの小さなキオッジャという
漁師町のオステリア(酒場)へ派遣されます。
この店は地元の男たちが、ビリヤードをしたりカードをしたりする場所。
ここの常連客のベーピは、30年前ユーゴスラビアから移り住み、ずっとここで漁師をしている初老の男。
このふたりが、好きな「詩」を通じて親しくなっていく話。

見終わって、果てしない孤独を感じた。

行きたいからとか帰る場所があっての滞在や移住とは違って、大きな力やうねりに巻き込まれたり、そうせざるをえなくて移り住むことじたいも大変で、もともとわたしは移民ということとその前後のことに(無責任に)、すごく興味がある。

祖国を捨てるとか帰れないとか家族も残して亡命とかって世界にはあたりまえのようにあって、アメリカに行く前のわたしなんかはマンガや映画で見るくらいだった。
バレエマンガ『アラベスク』の2部で、当時のソ連からフランスに亡命するバレエダンサーの話とか、映画だと『ハッピー'49』で主人公がユーゴスラビアから列車にしがみついて亡命する場面だったり、移民の世代間のギャップの話なら、『ウエディング・バンケット』『グレートウオール』とかいっぱいありますね。
(その後には、『耳に残るは君の歌声』での移民と主人公の移住、『マイ・ビューティフルランドレット』『グラン・トリノ』、アゴタ・クリストフの物語だったり、ジュンバ・ラヒリの小説だったり、もっといろいろ)

実際にアメリカで、ありとあらゆるところから、移民してきたり亡命してきたりした人にたくさん会って、また自分の知ってることの小ささを感じたし、わたし程度のお気楽な移住というか滞在でも、後半は日本人とほとんど会わない状態で、ことばが崩壊しかかったりとか(弱いっす)、自分の子どもの「よりどころ」みたいなものをどうしようと考えたりとか、自分のこととして少しは考えたりしたこともあることはある。
日本でだってたくさんそんなことがある。わたしの目はアメリカででしか開かなかっただけの話。

日本の狭いなかでだって、うちの親が、広島から大阪に出てきて住んで50年以上になってもやっぱり自分は広島人だと思っていることだったり、たぶん今でも(一昨年亡くなった父は弱ってきてから、広島のお墓に入ることが最重要案件だった)そう。
かれらは、帰りたいけど、帰る場所もない。

漂っている感。

わたしはその「漂ってるかんじ」を小さいころから感じていて、そして、育ったところは歴史もなんにもないニュータウンで、なんとか人とかっていう感覚すらない。地元感もあんまりない。でも、だからこういうストーリーや現実に惹かれるというのは、理由としてはかなりこじつけですね。
人によって違うだろうし。

この映画(だいぶ話がそれましたが『ある海辺の詩人』)は、もちろん、そういう物理的&感情的な移住・移民のストーリーでもある。
主人公だけでなく、集まって住んでいる中国人もだし、闇ルート手配師のボスだってそうだろうし、シュン・リーと同室の女の子のこともすごく気になる(すごくかわいい)。

でも、それは別に、このふたりは、孤独感そのものを持っていると思う。

魂が似ている人についての話なんだと思った。
それがこのふたりが惹かれあったところだと思う。
同じ景色をみて、ずっと無言で心地よくいられるような。
それが恋愛感情になることもあるだろうし、ならないこともあるだろうと思う。
で、似た魂を持ってるふたりが出会えたことはすごく幸せなことだけど、案外、ひとりひとりの孤独はそのままだったりするような気もする。
ずっと孤独。
寂しいというのとは違う。
孤独じゃなくなったら自分ではなくなってしまう。
そんな孤独感が自分にもすごくある。

ベーピの海の小屋。
そこからみえる、海の対岸の、あれはアルプスなんでしょうか、雪をいだいた山脈とふもとの工場。
あの風景がリフレインされるとき、いたたまれない気持ちがした。
あの風景をふたりで見た、その魂が寄り添っていた瞬間の、それぞれの孤独さがたちあがってきて。

あの風景見てみたい。
行ってみたい場所がまた増えました。

0331.jpg

これは浸水の日(ヴェニスと同じで浸水よくするみたいで、みんな浸水したまま普通にお店でコーヒー飲んでるとかおもしろかった)、シュン・リーが、水の深めなところをわざと歩いているところ。
この赤い傘がやたら大きくてかわいかった。

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3月も半分!(汗汗)
あああ、全然更新できてないまま、1ヶ月以上がたってしまい。。。
時々でも見ていただいているかたがいらっしゃいましたら、すみません、ありがとうございます。

年末から携わっていた勤務先業務の一環としての編集作業が佳境となり、慣れない仕事でいっぱいいっぱいとなっていました。
やっと無事手が離れ、もとのペースに戻ってきました。

とりあえず近況です。
前回お知らせしていた、アプリ「さるやまはげの助」アプリ、略して「さるプリ」内のぱらぱら絵本『黒犬とのくらし』4回分をアップしています。

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無料ビューワーのダウンロードはこちらから
ネタを見るにはチケット購入が必要なのですが、初回ダウンロード時には3回分のチケットがついてますので、3回分は無料でごらんになれます。

『黒犬とのくらし』ただいまアップされているのは、
第1回『雨ニモマケズ』
第一回アイコン
第2階『黒犬の毛』
icon-kuroinunoke.jpg
第3回『水玉犬』
icon-miozutamainu.jpg
第4回『うれしすぎて行き過ぎ』
ureshi-icon.jpg
となっております!

毎月6、23、30日更新です(たしか!)ので、次回更新は23日のよていー。
このぱらぱら絵本のシリーズは全9話、続けてこんどはぱらぱらじゃない犬絵本『いぬのおしえ』(仮)シリーズに突入の予定です〜。
『黒犬とのくらし』は、monmonbooks『はるのおくりもの』をベースにしてますが、全部書き下ろしで別のネタもだいぶ入ってます。『いぬのおしえ』はmonmonbooks同タイトルのものとほぼ同じになるとは思いますが、絵はすべて書き下ろしとなります。

また、ただいま、このほかふたつ仕事にかかわっておりまして、ひとつは挿絵、ひとつは久しぶりのイラストエッセイです。
あいかわらずばたばたしてますが、どうぞよろしくお願いします!

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